こんにちは!! 子どもとの山歩きが大好きなうり坊のママです。
今回ご紹介するのは来拝山です。
来拝山は約1時間で山頂に立てる山です。
その割に、岩をつかんで上がるアスレチック感があり、腕白な小学生向きの山です。
短時間で登れるため、我が家では高峰山、ハゲ山に次いでリピート率の高い山ですが、高峰山、ハゲ山がイージーハイキングなのに対し、来拝山はハイキング << 登山なイメージです。
下りの急坂は低年齢の幼児には、体格的にも、身体能力的にも、難しいのでご注意を!!
なお、今回の記事は2020. 11. 14の山行を元に書いています。参考にされる方は、登山道の状況について、最新の情報もチェックするようお願いいたします。
では、早速ご紹介します!!
来拝山ってどんな山?
来拝山は立山町、立山青少年自然の家のすぐ近くの山です。
標高は899m。
女性の立山登拝が禁じられていた昔、ここから立山を拝んだため、このような名前がついたようです。
現在の来拝山は富山の小学生が宿泊学習の野外活動で登る山で、富山市出身の方なら一度は上ったことがあるかもしれません。
立山青少年自然の家が管理しているため登山道はしっかり整備されています。
立山青少年自然の家のすぐ近くに、来拝広場とよばれる広い駐車場があります。ここから数分歩いたところにあるキャンプ場脇に南尾根ルートの登山口があります。駐車場までのアプローチで林道を走らないため、車酔いしやすいお子さんでも連れていきやすいです。
南尾根ルートから登って、東尾根ルートを下るコースが一般的です。今回は城前峠に下りて林道を歩くコースをご紹介していますが、東尾根ルートから大日の森に入って林道を歩かずに戻るルートもあります。
低山ですが、かなりの急坂で、なめてかかると結構きついです。ちょっとしたハイキングのつもりで行くと、親の方が音を上げるかもしれません・・・10㎏超の子どもをおんぶすると、それなりのトレーニングです。
技術的に難しいわけではないのですが、ところどころ岩場や急坂にロープがはられ、ハシゴも登場します。それがまた楽しい山でもあります。
コースタイム
「分県登山ガイド富山県の山」によると、駐車場(来拝広場)→(南尾根ルート)→来拝山頂上までのコースタイムは、1時間5分です。
違うガイドブックになりますが、「新版富山の百山」によると、来拝山山頂→(東尾根ルート)→城前峠→来拝広場のコースタイムは1時間5分となっています。(なお、来拝山については、「分県登山ガイド富山県の山」に比べると、「新版富山の百山」の方が、コースタイムは短めに記載されています)
我が家の所要時間は(どちらも南尾根ルート→頂上→東尾根ルート→城前峠→駐車場)
小1、3歳1か月児(半分程度おんぶ)と登った時 →上り1時間20分、下り1時間30分
小4、5歳児と登った時 →上り1時間、下り1時間20分
(小休憩含む)でした~ 低年齢の子どもでも、急坂は案外と短時間で登ってしまいますが、下りはやはり時間がかかりますね。
登山可能な年齢
来拝山の登山可能な年齢は5歳以上です。(立山青少年自然の家のHPも年長~となっていました!!)
我が家の子どもたちを4歳時点で登らせたことはないのですが、低年齢の子どもはとかく下りが苦手です。南尾根ルート、東尾根ルートのどちらから下りてもかなり急なため、4歳児には少し難しいでしょう。
また、上りも岩をつかんでよじ登る箇所があり、あまり体格が小さいと難しいです。
とは言っても、距離も短く、全体の難易度は高くありません。
我が家のお兄ちゃんとチビは、どちらも5歳時に自力で完登しています。
注意点
大日の森は道迷い注意です。
東尾根ルートから城前峠に下りずに大日の森に入ると、林道をほとんど歩かずに駐車場に戻ってこられます。しかし、大日の森は分岐が多く、道迷いしやすいため要注意です。
私も一度道に迷ったことがあり、子どもと行く時は大日の森に入らず、城前峠に下りるようにしています。
この後は山行記録です。お時間のある方はこちらもどうぞ。
山行記録(来拝山 2020. 11. 14)
今回のメンバーは、ママ、山クエのレベルが上がる山に行きたがるお兄ちゃん(小1)と、付いてくる気まんまんのチビ(3歳1か月)です。なお、お姉ちゃん(小4)には同行をお断りされました・・・
このメンバーで初見の山は止めた方が無難と判断し、家族で登ったことのある来拝山へ行くことにしました。
立山青少年自然の家の少し手前にある大きな駐車スペース(来拝広場)に車を停めました。
10:40 出発です。
今回は、最も標準的な南尾根ルートで上り、東尾根ルートで下り、城前峠から林道を戻るコースを歩くことにしました。
来拝山方面と書いた標識に従って林道を数分歩くと、来拝山登山口に到着。
来拝山の登山道には、立山青少年自然の家の来拝1~10の標識がついており、登山口は来拝1です。
うっかり車の中で朝寝をしたチビは、超不機嫌で、最初からおんぶを要求していましたが、このあたりで目が覚めてきたようで、自分で歩き出しました。
まずは、まっすぐに伸びた杉林の中を歩きます。
最初はあるかなしかの緩やかな登り坂ですが、次第に傾斜がきつくなってきます。
来拝2の標識を過ぎると、3歳児には少々きつい傾斜となったので、チビをおんぶに切り替えます。
しばらく歩くと、杉林を抜けて明るい尾根に出ます。紅葉は終わりかけで、登山道にはフカフカに落ち葉が積もっていました。
この後、ところどころロープがはられた、結構な急登が続き、岩や木の根をつかみながら登ります。
尾根は狭く、なかなか休めるところがありません。途中に3の標識がありますが、ここは休まず頑張って上がります。
そう、来拝山は意外ときつい山なのです!!
山頂までコースタイム1時間弱から、大したことないだろうとなめてかかって、「思ったよりハードだった・・・」毎回反省するのです!!
さて、今回はいつも感じない問題が発覚。
私はチビを担いで登る時は、エルゴのベビーキャリー(登山用ではない普通のもの)でおんぶし、荷物はザックに入れて、通常の逆、胸側に担いでいます。
チェストベルトはあるのですが、子どもをおんぶした状態で背中側で留めるのは少々難しく、留めずに歩いていたのですが・・・
岩をつかもうと前かがみになると、ザックが肩から落ちてきてしまうのです!!
さらに、片手には息子が「邪魔!!」と押し付けてきたポールがあり、岩場で「あれ?動けない?」とヒヤッとする場面も。
なんとかよじ登りましたが、今後の検討課題です・・・
11:30 4の標識に着きました。ここは少し広くなっており、休憩を入れます。
ここまで来ると、後少しのはずですが、お兄ちゃんのやる気は底をついてきた様子。気晴らしに、しりとりをしたり、歌を歌いながら登ります。
4の標識の後も急登が少し続きますが、平らになったなあ、と思って少し歩くとすぐに頂上でした。
12:00 来拝山山頂。頂上の標識は来拝5です。
残念ながら、曇って立山は見えず・・・そして頂上の木々は既に葉が落ちて寂しい感じになっていました。残念。
気を取り直して昼食です。
本日の昼食は、どん兵衛きつねミニサイズと味噌バター味の焼きおにぎりです。秋山にはやはり温かいものが良いですね。頑張ってコンロを持ってきた甲斐がありました。
山頂には別の家族連れが。さすがメジャーな山です。
12:45 山頂出発。
上ってきた南尾根ルートを戻っても良いのですが、今回は東尾根ルートを下ります。
ママの愛読書「分県登山ガイド 富山県の山」には、東尾根を下った後、大日の森を経て駐車場に戻るルートが書いてありますが、前回来た時に、大日の森で迷いそうになったので、今回は大人しく城前峠に出ることにしました。
山頂近くはカエデの落ち葉が多く、2週ほど早かったら、さぞ綺麗だったのでしょう。
しばらく、緩やかに下りを歩いた後、往路と同様の急坂になります。
チビはやや不服そうでしたが、とても自力では下れないため、おんぶします。
大日岳の称名坂が「落ちるような」なんて表現されますが、来拝山の東尾根でも負けていない急坂を下ります。
長い距離ではないのですが、結構スリリングです。
下りが楽になるようにポールを持ってきましたが、ここまで急だと、ポールはない方が子どもは下りやすそうです。
急なくだりは標識8で終了。
なお、2023年に再訪した際には、東尾根ルートは途中で「岩場コース」と「階段コース」に分かれていました。階段コースの方が若干短くて簡単なようです。
標識8からの標識10の城前峠までは傾斜の緩やかな道で、チビの手を引きながら歩きます。
13:35 城前峠到着
ここからは2㎞弱の林道です。
チビはすぐに歩くのに飽きておんぶをせがみ、さっさとお昼寝に入りました。
背中の子どもの重さとアスファルトの道が地味~に足に負荷をかけますが、息子の手前、から元気でママは頑張ります。
晩秋の山の風景と貴重な息子との時間を楽しみながら、のんびりと林道を下ります。
14:20 駐車場(来拝広場)着
帰りの車の中で、「来週は天気悪そうだし、今年の山はこれでおしまいかなあ」言うと、「えっ」と衝撃を受けた顔のお兄ちゃん。ほんと良い子を持って、ママは幸せです。
来拝山まとめ
- 低山だけど、岩、ロープ、ハシゴとアスレチック感満載
- 急坂が意外ときつい!!でもすぐ忘れてまた登りたくなる魅力のある山
- 登山可能な年齢は5歳~
- 大日の森の道迷い注意